2012年10月09日
地獄で仏様を見た人生最大の大勝負の年



昨日の続きから
当時の特級代理店の基準は、取り扱い保険売上が一億円で、
その中で火災保険が最低一千万以上と言う基準は
駆け出しの代理店にとってはかなり厳しいハードルでした。
当時大型代理店様でもなかなか特級代理店に認定いただけなかったのは、
来店型事務所、機械化(IT),使用人化、と厳しい環境体制に、
品質基準(契約管理、顧客管理、情報管理など保管面のことなど)
過去1年間の業績の評価でした。
そうなんです!
特級代理店は取扱い数字が大きくてもダメなのです。
公私混同が出来ない専用ご来店型事務所でなければならないのです。
事務所の入り口から、学校帰りの子供が入って来てはお客様に
ご迷惑がかかります。
仕事中の家族が入って来てもダメなのです。
それはお客様のたもにもですが、その事務所に勤務するSTAFFの方々への
仕事に専念出来る環境のためでもあります。
専用事務所が要るからと簡単に事務所は手に入りません。
勿論先立つ資金がなく、私が小学校5年生の時に貧乏だった両親が
苦労して建てた自宅を壊すべきか
どこかのテナントに間借りをするかで迷いました。
折角の事務所ですからご来店型事務所でなくては意味がありませんので
姫街道沿いのお客様が大家さんのところの店舗を当たりましたが、
月々15万くらいで、共営費を入れたりす17~8万となり、
年間200万以上のpお金を捨てるなら、借金して毎月20万の返金をした方が
いいと勝手に決めたのですが、父親は賛成してくれましたが、母親は大反対で
「私が生きてる間に苦労して建てた家を壊すなんて絶対にダメ!」と
なかなか許してもらえませんでした。
ローンを組むにも45過ぎでは、母親を説得する、時間的余裕もなく
最後の手段母親に、
「いつ死んでくれる!」に近い言葉で説得しました。
随分酷いことを言いましたが、この仕事をする以上その位の説得力も
必要なのだと自分自身にも言い聞かせました。
勿論、その言葉の中には、両親にも息子が建てた新築の家に住んで貰いたい
そんな気持ちもありました。
恥ずかしながら貯金はまったくなく、積立保険を解約したわずかなお金を元に
地元の信用金庫に融資に行って、融資担当の若造に、
「いい年して、これぽっちの頭金でお金を貸しい欲しいとは余りに無謀過ぎます!」
散々バカにされて、それでも頭を下げて、
その結果はお願いしていた金額の3分の1でした。
お客様には事務所を建てる宣言もしてありましたので、一瞬その信用金庫の前で
◎◎して恨みを晴らすつもりでいたその日に、
ダメ元で、滑り止め的にお願いしてありました、今もお世話になっております
豊橋信用金庫様に助けていただきまして、◎◎しなくて済みました。

融資を受けて建物を壊した時に、しっかりバカにして遊んで下さった信用金庫様の
代表者の方にはご丁重なるお手紙を出させていただきました。
その二日後にそのお店の支店長様とお若い融資のご担当様がご丁寧に
ご挨拶にお越し下さいました。
ここからは人間性を疑われてしまいますので省略させていただきます。
その後もその信用金庫様を見返すつもりで頑張れて来れました。
平成10年は私にとって人生最大の地獄で仏様にお会い出来た年でした。
明日が最終回です。
Posted by オレンジ~おや?方? at 08:00
│仕事絡みのこと